『莉奈姉、幸せ?』
急に真面目なトーンで悠斗に聞かれた。
なんだろう。
彼は時々年上の顔になる。
幸せ…?
わからない……
私は黙りこんでしまった
悠斗は私の涙腺が緩んだ一瞬を
見逃さなかった。
頭を優しく撫でながら
もう一方の手で私の腕を目線に持ってくる
『俺はね?莉奈姉が大切だから
莉奈姉が苦しんでる姿は
見たくないんだよ
…この腕…痛くないの?』
私の腕には数個の痣がある。
先輩に引っ張られたときに
出来た痣だったり、
Sexしたいと先輩が思って
縛ったときに出来た痣だったり…
正直痛いよ…腕も心も…
先輩、私のこと好きですか?
…私、先輩のこと好きなんでしょうか?
