ドアを開けると莉奈姉が階段のそばで
しゃがみこんでいた。
涙目で震えながら…
莉奈姉の目線に合わせて聞く
「莉奈姉、大丈夫?寝れない?」
『ん…寝…れなく…て…怖く…て…
お…水…飲も…うと…
で…も…』
涙が溢れてきてうまく話せない莉奈姉に
『お水な?持ってきてあげるから
悠斗と部屋で待ってていいよ!
大丈夫だから一人じゃないから
ちゃんと俺たちいるから』
悠斗がお水を取りに行ってくれた。
頭を撫でて安心させようと
背中を擦って安心させようと
していた俺だけどだんだん
莉奈姉の呼吸が小刻みになり
荒くなっていく。
「莉奈姉!大きく吸ってー!
大丈夫だよ!俺ここにいるからな」
階段を駆け上がって来ようとする
隼汰に俺は大声で叫ぶ
「悪いっ!隼汰!
袋持ってきて!!」
