『もう莉奈ったらおかしいわねー。

 ママも"おかえり"って言ったじゃないの。

 2回も言わなくても良いのよ。』







向かいの家に住むパパとママの

幼馴染みである菜月さんと顔を

見合わせてクスクスと笑った。







「でも"挨拶や返事は明るくするんだよ"って

 パパもママもいつも言うじゃんー」







『それはそうだけどね?

 女の子なんだからもうちょっと

 落ち着きなさいよー。

 もう6年生でしょ?



 なーに?そんな膨れっ面すると

 そういうお顔になっちゃいますよー?



 ママは菜月とお話し中だから

 お部屋行ってなさい。』






そう言われ、ふてくされながら部屋に行った。