「今日、菜月さん来るんでしょ?


 終わったらうち?

 それとも悠斗ん家?」







『あーなんかお母さんどころか

 お父さんも悠真も来るってよ。



 夜はうちって言ってたー

 もう高校生なんだから

 入学式のためにわざわざ仕事

 休んだり、誕生日会みたいの

 恥ずかしいよなー。』







「いいじゃんかよー!


 俺、羨ましいよー


 まぁ、うちも昨日のママの

 命日で健兄帰ってきてるから

 入学式来てくれるって」







『うお!健兄帰ってきてるのか!


 会いたいわ!!!』






「誕生日会も顔出すんじゃない?


 てか、お前が会いたいのは莉奈姉だろ!」






笑いながら言うと顔を真っ赤にして

なにも言わず早歩きになった。