『莉奈、今日の放課後敦史の家

 行くけど莉奈も来る?』







私の腰を自分の方に引き寄せるように

しながら聞いてくる先輩。






「今日ですか?


 あ~今日は菜々子と一緒に帰るので

 先輩は楽しんでください!


 それと今日の在校生代表の挨拶

 ばっちし見てるので頑張ってくださいね!」






『おーありがとう』






私の髪をくしゃくしゃ撫でながら

お礼を言う先輩。






『じゃあ俺ら行くな!』






笑顔でまた友達の輪に戻っていく先輩。







『らぶらぶだなーおい!』
『りなてぃーん!またねー!』







イケイケな女の先輩たちが茶化している。

ほんとあの先輩たち綺麗だな。




美男美女の集団は騒ぎながら体育館へ

向かっていった。







『本当輝いてるグループだよね~


 さっ!莉奈!うちらも体育館

 行かなきゃだよ~!!!』