「僕の方からは君の行動はよく見えていたよ、あたふたしてスカートから紙を取り出してその紙で顔を隠してたね」

おおおおおおっしゃる通りです・・・






「山崎 すみれ 算術13点」






すみれの手からテスト用紙を取り上げた

「!?」

「算術苦手なんだね、今度僕が教えてあげようか?すみれちゃん」


「い、いらないです!間に合ってます!でも、告白を見てしまったのは謝ります、ごめんなさい」


すみれは「失礼します!」と言い男の手からテスト用紙を奪いお辞儀して
その場を去ろうとしたが男に腕を掴まれ


「待って、僕の名前は沢城 健一郎。覚えておいてね?すみれちゃん」

頭を優しく撫でられ健一郎は去って行った

すみれは健一郎に触れられた部分を触った



・・・不思議な人

「健一郎ーどこ行ってたんだよ。探したんだぞ」

「ああ、明彦悪い。呼び出しされてた」

健一郎の親友の武井 明彦が健一郎の鞄を持ちながら待っていた

「本当に健一郎はモテるなー羨ましい」

「そんな事はないよ、僕この後用事あるから帰る」

「ちょっと、折角待ってたのにーー」

「悪いな、また明日」