すみれは見つからないように近くにある建物に隠れた

「ごめん、他に好きな子が居るんだ」

「そうですか・・その人は誰なんですか?」

「内緒だよ、でも僕はその子為なら全てを捨てる覚悟はあるよ」

な・・何を話してるかあんまり聞こえない

あああああっ!・・告白れてた相手がこっちに向かって歩いてくる!!
ど、どうしよう!見てた事がバレたら!

すみれはその場であたふたする

どうにか隠さないと・・!

何か隠す物がないか体中探す
スカートのポケットに手を入れたら算術の13点のテストが折りたたんで入れてあった

こ、これは使える!!!!!

すみれはテストを広げて顔まで持ってきて顔を隠した

ふふ・・・これでテスト用紙を見てる人にしか見えない!
我ながら冴えてる!

「ねぇ、何してるの?すごく怪しいよ」

「!?」

突然、声を掛けられテスト用紙の横から顔を覗き込まれた



顔が近い!それにいい香り・・・



「あ・・あの・・」

「見てたでしょ?僕が告白されるところ」

綺麗な顔でにこりと笑う

「え・・ええ?えっとなんの事ですか・・?勘違いじゃないですか?」