そして、お兄ちゃんはブツブツ言いながら立ち上がりうちの耳元で

「もー作り笑いすんな」

って言った。

そしてうちを優しく抱きしめた。
お兄ちゃんは、1つ年上の義理お兄ちゃん

物心前から、ずっと居てこの前うちらが本当の兄妹じゃないことを聞かされた。
お兄ちゃんのお父さんがまだ生きてる時に………

うちもお兄ちゃんから見ると義理の妹なのに……なんで作り笑いって事が分かったの?


それじゃあ本当の親子のママはうちが作り笑いって事分かるのかなぁ?

分かるのかなぁ?

知らず知らずの内にうちの目から大粒の雫がポロポロ零れ落ちていた。

お兄ちゃんがうちの肩に手を置いて引き離した。

「うっなーに泣いてんの?たまには我慢しなくていーから泣きたい時はいつでもいーから俺に言えいつでも胸貸すから」

こんな言葉を掛けたから余計悲しくなりこの日は、ワンワン泣いた。

まるで子供の様に……

それから自分の部屋に行きグッスリと寝た。

その日うちは、1つの夢を見た。