だけどいつの間にか見ていたのだろう。
ルーズリーフに書いてた事を……

だから急にこう言った。

「山田に告白すんなよ」

と一言

思わず後ろに立っていたゆうちゃんをウルウルした瞳で見つめた。

「こりてねーなあいつら」

て、鋭い口調で言った。
勘違いをしたようだ。

そしたら思わず手が出てた。

ゆうちゃんが着ている制服の袖を掴んでいた。

「おわっ⁉︎」

うちは首を横に振って……
「これは、多分真木さん達じゃないよ」

そう。
絶対真木達の中にNなんて居る訳がない。

「そっか。雪乃ちゃんが言うのなら……」

こんな優しい言葉をうちにかけてきた。

うちは、コクリと頷いた。

笑顔も爽やかだしさ
「まっ気にすんな。帰ろうぜ」

コクリと頷いた。

いつもの道を歩いて帰った。

やっぱさぁ〜ゆうちゃんと帰ると遠い家があっと言う間についちゃうよぉ〜。



そう昔もあっと言う間に着いたのだ。

そう言えばゆうちゃんって死んじゃたんじゃなかったっけ??

なのに今うちの目の前に居る。

実は生きてました〜
的な?

だけどお葬式ちゃんと行ったし〜
もしかしてドッキリ?

嘘でもゆうちゃんに失礼過ぎ

うちが怖い顔をしたからゆうちゃんが慌てて

「ごめん……雪乃ちゃんの漫画を汚したのは俺です。許して下さい」

あ〜あの少女漫画汚れてたよな〜……んん⁉︎

「そーだったの?従兄弟が汚したかと思ったじゃない」

「本当ごめん」

と、手を合わせてるゆうちゃん

可愛いし
それ反則

許すに決まってんじゃん

「いーよー」