「ゆうちゃん……呼んだ?」

そう、言われなんか呼んだって言うのは照れ臭いから意地を張り

「呼んでねーよ」

「そう?」
「空耳じゃね?幻聴?」

ちょっと雪乃ちゃんがビクとした。
なんだ?なんだ?と思いながら

少し口を開いたけどやっぱり何も言わなかった。


「てか雪乃ちゃんサボり?」

「ゆうちゃんも?」
2人顔を見合わせて笑った。

雪乃ちゃんは、教室に居るときは何か怯えてる様子だったから俺が休み時間の間教室以外の所に連れ回すが日課

「本当は、ゆうちゃんの後着いて来た」

「えっ!?」

あの時本当は、気付いてた??

「なんかさぁゆうちゃんのあと着いて来たらチャイムが鳴っちゃってさぁ〜」

と、言いながら俺を睨む。

「じゃ着いて来なくても良かった」

少し冷たくさっきの女と一緒の口調で言った。

けど本当はものすごく嬉しい。

「嬉しいくせに」
と、半笑いしながら肩を軽く押した。

まるで俺の心を読んでるかのようだ。