3人での久しぶりの再会から半年ほど過ぎていた。
仕事と、帰って寝る。
それを繰り返す日々があっという間に過ぎていった。

その間に、柳田先輩からのメールが一度だけきた。

「元気?また会おうよ!」
「そうですね、朱美に聞いて、また、連絡します!」

ただ、それだけのやり取りで、それは社交辞令、というものに終わった。

……彼女がいるのに…


そんな軽蔑する気持ちが、少なからずあった。

仕事の帰り道、自分のケイタイを見てみると、朱美からの着信が10件近くになっていた。

……何か、あったのだろうか……

嫌な予感がして、朱美に電話しようかと思ったら、朱美からの電話が入った。


朱美は、焦りと怒りと不安が混じったような様子で私に告げた。


「柳田先輩、事故った……。
明日の夕方、お通夜だって。
私は行くけど、あんたはどうする?:

何も考えることも出来ずに、
「行くよ。」
それだけ伝え、朱美が斎場の場所や時間を教えてくれた。