偽恋物語




「では今から、このクラスの出し物を決めます。」



「はい、喫茶店。」


「はーい!お化け屋敷」


「喫茶店いーねー!」




は? 喫茶店?


ふざけんな。

誰がそんなありきたりなのをやるかっての。



そんなことを思っていると、



「はい。
喫茶店は、隣のクラスもやってるし、あまりかぶらないものの方がいいんじゃないかな?」




そう意見を出したのは、キラキラスマイルで微笑む蒼衣くんだった。



彼が言えば、みんなが同意する。