昨日、家まで私を送ってくれた蒼衣くん。
* * *
「ただいまぁ。」
「おかえり〜!
蒼衣くん送ってくれた?
今日は絡まれなかった!?」
「う、う…ん。
大丈夫だったよ。」
今日、絡まれたことは秘密にしておいた。
「まだ蒼衣くん、前にいる?」
「え?あ、多分。」
「ちょっと、お礼いってくるね。」
そう言うと、お姉ちゃんは家の外にでた。
お姉ちゃんが、お礼を言うなんて珍しい…
少し、出窓から外の様子を覗いてみた。
「っ…!」
でも、すぐに見たことを後悔した私。
蒼衣くんは、顔を赤くさせながら、真剣にお姉ちゃんに何かを話してる。
それに対してお姉ちゃんは、頭を下げて、少し嬉しそうにわらった。
「…告白?…」
もしかして、蒼衣くんお姉ちゃんに告白したの?
でも、お姉ちゃんには空さんがいるよね?
どうしてそんな嬉しそうに
笑ってるのーー?
もしかして、蒼衣くんのことが
好きなのーー?
* * *

