なんだよ。 あいつ…

いきなり静かになったと思ったら、人のこと突き飛ばしてさ………



「あいつ、ほんとなに考えてんだろ。」



瑶華の考えてることは、本当に分からない



「………でも、好きになったんだよなぁ」



なぜか、いつのまにか瑶華のことが好きになってた。


ちょっと照れてるところも、怒ってるところも、いきなり素直になるとこも、

ーいつのまにか好きになってた。


「…あいつ、どこ行ったんだろ。」



俺が瑶華を捜しているとき。

後ろから声が聞こえた。




「おい〜いいじゃねぇかよ。
姉ちゃん。」

「い……や、です。
やめてください!」

「そんなこと言わずによ〜」



不良に絡まれてる女の子を見つけた。


「最近不良おおいな。」



そーいえば、昨日瑶華も不良に絡まれて………


「って…瑶華!?」


あれ、瑶華だし!


何回絡まれてんだよ!


俺は不良の元まで行って、瑶華を自分の方に引き寄せた。


「あ…おい…くん?」

「おい、人の女にてぇ出してんじゃねぇよ。」



瑶華の顔は、涙で溢れている。


「あん?誰だてめぇ。」



誰って………


「こいつの彼氏に決まってんだろ。」


ほんとの彼氏なら、いいんだけど…な。