偽恋物語




「お姉ちゃんの事が好きなの?」



私、こんな事聞いてどんするんだろ。



「なんだよ、いきなり。」




私だって、わからない。


蒼衣くんがお姉ちゃんの事を話すたびに、黒いモヤモヤが胸の中に広がっていく。




こんな感情、初めてで、自分でも分からない。