偽恋物語




そのまま腕を引かれて、車に連れていかれそうになる。



やだっ…

助けて! 蒼衣くんっ………





「おい、その手を離せよ。」




車に入れられそうになった時…
声が聞こえた。



「んぁ?誰だ、てめぇ」



その時の私の顔は、涙でぐちゃぐちゃになってて、視界がぼやけていた。



「聞こえてんのか?
その手を離せっつってんだよ。」



でも、顔を見なくてもわかる。


この声は、蒼衣くんだーーーー