「私、ちょっとコンビニ行ってくる。」


そう言うと、私は二人の返事も聞かずに家を飛び出した。






ガチャッ チャリン



「ふぅ…」


コンビニには行かずに、近くの自動販売機でなんとなくお茶を買って、そこにあったベンチに腰掛けた。



「なんか気分わるいなぁ」


蒼衣くん、私といる時は、あんな楽しそうに笑わないくせに………



「あー…家に帰りたくないなぁ」

「じゃあ、俺らと遊ぼっか。」



えっ…だれ?


声がした方を振り向くと、そこにはガラの悪そうな男が二人いた。



「君、ちょー可愛いね!
どーしたの?彼氏に振られた?」

「俺らが慰めてあげよっか?」



そう言いながら、男はどんどん近づいてくる。



「あ…の、私…もう家に帰るんで。」


「えぇ〜、そんなこと言わずにさぁ
遊ぼうよ。楽しいよ?」



一人が、腕をガシッと掴んで来た。