まぁ、兄貴と麗華さんも付き合ってるんだし。
兄貴も俺に"早く彼女つくれ〜"なんて
言ってたっけ。
「じゃ、俺も今日瑶華ちゃんの家に
行こっかなぁ?」
諒太がおちゃらけて言う。
「やめてよ〜、ただでさえ蒼衣くんが
家に来るだけで寒気がするのに!」
「………」
おいおい!
さりげなく、ひどい事を言うんじゃない!
「…じゃ、じゃあ!
諒太くん、あたしの家に来る!?」
杉本が焦ったように言う。
沈黙する俺と諒太に気をきかれてくれたんだろう。
「お、いいの!?
ラッキー!じゃ、行かせてもらうわ!」
諒太の顔が輝いた
「…花音、気をつけなよ。」
瑶華がボソッとつぶやいた。
…俺もそう思う。
あいつ、めっちゃ女好きだし
手ぇだすの超早いし。
…俺も人のこと言えねぇか………。
瑶華の家にいくことを、すこし楽しみにしている自分がいた………