うん、きっとそうだ。
だって元々、俺に惚れない女なんて初めてで、だから惚れさせるために付き合ったんだ。
まぁ、ほんとに女がうっとおしいって事もあったけど…。
そうだ。
だから期待したんだよ。
やっとこいつも他の女のように俺に惚れたんだって。
きっとそうだーーーー。
「ね、瑶華。
どうして麗華ちゃんが加賀谷くんを家に呼ぶの?」
杉本が不思議そうな顔をして尋ねた。
うん、俺もそう思う。
「なんかお姉ちゃんさ、この前
私と蒼衣くんが一緒に帰ってるところを
見たらしくて………」
なるほど、それで家に帰ってから質問責めにあったわけか。
「でね、それでとっさに
"付き合ってるの!"って言っちゃって。
で、家に連れてこいって。」
瑶華が申し訳なさそうに俺の方を見た
「いや、別にいいけど…」
「ほんと?じゃ、宜しく!」
パァっと顔を輝かせる瑶華を見て、不思議にも可愛いと思ってしまった。

