「まぁまぁ、今はとりあえずご飯食べようぜ!」
諒太が気をとりなおすように言う。
「そうだよ!
もう、あたしお腹すいちゃった!」
杉本も同意するように頷いた。
「…ねぇ、蒼衣くん。」
ご飯を食べていると、瑶華が話をきりだした。
「なんだよ。」
「…あのさ、今日さ、私の家に来てくれないかな?」
突然、予想外のことをいうもんだから、
杉本は飲んでいたお茶を吹き出し
諒太はご飯粒を吐き出し
俺は目を見開いた。
「よ、瑶華ちゃん!
つ、ついに………蒼衣に恋心が!?」
「なっ、違うし!
お姉ちゃんが蒼衣くんを呼んでんの!」
瑶華が真っ赤になって抗議する。
「なぁんだ、びっくりしちゃうじゃないのよ〜、ねぇ?加賀谷くん!」
ほんと、全くだよ。
一瞬、期待しちゃったじゃねぇかよ。
………ん?
あれ、俺はなにを期待したんだ?
瑶華が家に来て、なんて言ってきて
嬉しいから?
瑶華が俺に惚れたんだと思ったから?

