「瑶華〜、あんたさぁ、もうかなり有名になってるよ?」

この、桜欄高等学校に入学して1ヶ月

1日に一回は告白されているだろう…

私は、この学校で"天然キャラ"を
演じている。

美人だね、と言われても、

「もー、お世辞なんていいですっ!」

なんていってとぼける天然キャラ

これが、私の偽りの姿。

「でもさぁ、疲れない?そのーーー」

「あ、あのぉ……」

花音が何かを言いかけた時、後ろから男の子の声が聞こえた。

またか…と思いながら、笑顔で振り返る

「どうしたんですか?」

「えっとー、あの…」

「場所…変えましょうか?」

私がそう言うと、その男子は申し訳なさそうに花音を見てから、

「じゃ、中庭に…」

といって、先に歩き出した。

「花音〜、ちょっと行ってくる。」

「んー、いってらー」

私は花音に微笑んで、男子の後について行った。