偽恋物語






「あのね、加賀谷はね、ーー」





「ちょっといいかな?平山さん」







"加賀谷はやっぱり裏の顔が
あったんだよ!"





そう言おうとした時、誰かに肩をポン
とたたかれて、後ろを振り返った。










「ごめんね?お取り込み中に………
話したいことがあるんだ、平山さん」










………悪魔の微笑みがそこにはあった。