「どうしたの?瑶華ちゃん」 目を見開いて固まっている私に、空さんが声をかけた。 「え、あ…はは、かっこよくて見惚れちゃいました〜」 少しふざけたように言って、空さんに 笑いかけた。 「へぇ、見惚れてたんだぁ。 それは嬉しいね〜」 加賀谷がニヤリと笑う。 あんたは一体何がしたいのよ! 「あ、じゃあ明日学校で見かけたら声かけるね!」 お願いだから早く帰って欲しい。 私の頭の中はこれでいっぱいだった。