「…ま、じょ?」



白雪姫じゃなくて?


「そうなの。
ほら、白雪姫はあの子にやってもらおうとおもって。」



女の子が指差した先には、私よりははるかに下だけど、男子たちから人気のある、横田 智咲ちゃんだった。



「智咲ちゃんっておとなしめの子でしょ?昨日、瑶華ちゃんも言ってた通り、いろんな子にいろんな役をやってほしいじゃない?
だから、今回は魔女役を瑶華ちゃんにやってもらおうと思って………」



女の子の長ったらしい説明は、あまり私の耳には届いていなかった。