一斗は美咲を家の前まで送り届けた。

ふと見上げると二階の窓から夜空を見上げる桃花がいた。

美咲と顔が瓜二つの少女
唯一違うのは肩下まである髪は緩く巻いてある。


美咲が

「桃花だよ」

と指差した。

「すごく似てる!」

「うふっ!!」


桃花が気付き手話で

『おかえり』

『ただいま』

『誰?』

『ガスト』

『彼?』

美咲は頷いた

『お姉ちゃん、そこにいて』


美咲は一斗の方を向き


「桃花、今下りてくる!!」

「うん」

一斗は優しく頷いた。