昼休憩で4人は中庭に来てた。

奈緒が焼そばを頬張りながら

「一斗、心配で、しょうがないんだねー」

「な、んなわけねぇし」

“…わかりやすい"(奈緒)

「それより美咲、あの後
あの1年来たのか?」

「来なかったよ」

「ん!ヨシッ」

翔が口に手をあてて茶化す

「カ、ズ、ト、くん可愛いー」

“バ…バカだコイツ!!"(一斗)





「あの子さぁ中学時代バスケ部のエースだったらしいよ
年上に、めっちゃ人気で…
そう言えば
この前告白されてるの見ちゃった
背も高いし、何より可愛い顔してるよねー」

“奈緒、詳しいな…"(翔)

翔は奈緒が楽しそうに話す姿に目が離せず
箸で掴んだ焼そばも
ぼろぼろ、こぼす始末。

「うわっ!翔、こぼしてるから」

「おっ!?アハハ…」


“あーあ、こっちも、わかりやすいわ…"(奈緒)