学園祭当日

カフェは大盛況で売上も期待できた

美咲と奈緒もオーダーをとったり飲み物を運んだり忙しかった。

「藤ヶ谷先輩!」

美咲に声を掛けて来たのは葵だった。

「ん!?…あっ!」

葵は満面の笑みで美咲を浮かべてた。

「先輩、エプロン可愛いッス」

「あ、ありがとう…飲み物は?」

「じゃ、アイスコーヒー」

「はい」

美咲はオーダー表にメモをとっていると


「先輩!後で写メお願いします」

「はっ?」

美咲は葵の表情を見た。

「先輩!」

“えっ!?"

「…」

美咲はスルーしようと振り向くと一斗と目があった。

「やっぱり、また来ます…じゃ」


葵は去り際に一斗の方を見てニコッと笑い教室から出て行った。


一方、一部始終見てた
一斗と翔は

「一斗、今の見たか?」

「何?アイツ、ナンパしてた?」

「は?あれナンパなの?」

「ったく一年坊主が!」

「おい!一斗こぼれてるぞ」


グラスのジュースがこぼれ慌てて視線を戻した。


「美咲ちゃん可愛いから
後輩にモテるんだよな」


「あぁ可愛いからなー…って、てめぇー」