美咲の肩を抱き向かい側にある一斗の部屋に入り
美咲をソファーに座らせ
一斗も横に座った。


「美咲ごめん、大丈夫か?…なわけ…ないよな」

一斗は美咲を力強く抱きしめ

「俺はダメなやつだ」

美咲は首を振り

「一斗にどうしても会いたくて
…そしたら一斗が居なくて…」

美咲大粒の涙をながし一斗の胸にうずくまった。

一斗は美咲の頭を撫で
天井を見上げて声をころして泣いた。




「会いに来てくれたのか」

美咲は小さく頷いた。

「そっか、ありがとな
それなのに怖い思いをさせて…
俺はやっぱり…」

「私、一斗が居ないと…だから…」

「…」