美咲はニコッと笑って


「一斗そんなに心配しなくて良いのに」

「全然心配してねぇし」

また不機嫌な様子。

美咲は立ち上がり
一斗の横に座ってネックレスを握りしめた。


“これは愛の証"


「私の中には一斗しか居ないの
これからも一斗だけだよ」

美咲は首を傾げ顔を覗き込むと
一斗は少し照れて笑い
美咲をギュッと抱きしめた
抱きしめたまま

「俺ん家だったら
美咲と2人が良かったなー」

と囁いた。


一斗は美咲の顔を覗き込み

「……美咲、もしかして変な想像した?」


「んもー!!知らない」


顔が真っ赤になってしまう。

「可愛い!今度は美咲ひとりで来いよ」


抱きしめた身体を離し、人差し指で美咲の頬をプニッと押した。