男の子の笑顔…それは思わず “ドキッ" としてしまう素敵なものだった。 「それじゃ、またね」 そう言って若いカップルは 路肩に待たせていた車の後部座席に乗り込むと 車は、ゆっくり走り出した。 “またね…??" “何?この状況?" 美咲は見知らぬ男の子の傘を挿したまま 同じ姿勢で、追いかける事などできる筈もなく その場に立ち尽くした。