他愛もない会話が続いた時
美咲たちの横を4人グループの男の子達が通りかかった。


「藤ヶ谷先輩!」



「はい!?」

「俺、1年の新庄葵です」

一人の男の子が声を掛けてきた。

“シンジョウアオイ…誰だっけ!?"


グループの中のひとりが
“新庄葵"と美咲達を見比べて


『おい、新庄、知り合いか?』

『あ!はい』

『そうか、部活の話しはどうするんだ?』

『あっ、いえ、先輩行きましょう』

男の子達は、奥の席へと向かって歩き出した。

「それじゃ、また」

新庄葵は振り向き
満面の笑みを浮かべ
美咲に手を振った。