ファミレスを出て、日陰を探しながら、ゆっくり歩く。 「次は、何処か行きたい所あったら遠慮なく言えよ」 「うん! でも一斗と一緒なら何処でも良い」 「俺ん家とか?」 「もぉー」 美咲は口を尖らせ一斗を見上げた。 「ウワッ、また真っ赤! 可愛いー!」 一斗は顔をクシャっとして笑った。 何だか幸せで夢みたい! でも夢じゃないんだよね。