待ち合わせのコンビニの前
先に待っていたのは一斗だった。

美咲は一斗の姿を見つけて走り寄った。


「一斗、おはよっ!」

「おぉー、いつもと髪型違うじゃん」

美咲は頭部をおさえコンビニの硝子に映る自分の姿を凝視した。

「えっ!?何か変かな…」

「変じゃないよ、メッチャ可愛い」

一斗は美咲の毛先を手のひらで、ふわふわ持ち上げた。


「おいで!」

一斗が手を差し伸べ美咲が手をのせる…
2人は手を繋ぎ駅へと向かった。


“一斗と初めてのデート
大好きな人と同じ場所で
一緒に笑って過ごせる
特別な時間
私には、もったいないぐらい素敵な彼
このままずっと隣にいたい"


美咲は心からそう思った。