空には、たくさんの夏の星座が輝いていた。

「一斗、見て!星がたくさん」

「綺麗だなー」

「うん」


<手を伸ばせば届きそうな星たち、それは、一斗が気付かせてくれた
私は下ばかり向いてた気がする。
これからは、ちゃんと前を見て歩くよ。

そこに貴方がいるから
もう悩んだりしない
立ち止まりそうになったら
どうか私を叱ってください
そしてその後は
その温かい手を私に差し伸べてください。>



2人は自然に手を繋ぎ歩き始めた
美咲の歩幅に会わせてゆっくりと…




それから間もなく一斗は夜のバイトを辞めた。