眠れない一斗はベランダに出て空を見上げた。


“俺は間違っているのか?"


“ここに来ても何も解決しないのに…"


見上げた空からの視線を
客間の窓に移した。

美咲は寝ているのか部屋の灯りは消えていた。



“美咲…この先何回この名前を呼べるんだろう
ずっと君の名前を呼び続けたいだけなのに…"