リビングにいた美咲を二階の客間の前まで連れて行き


「今日は疲れただろ?ここで、ゆっくり休んで」

そう言ってドアを開けた。

「ありがとう」

美咲は一斗を見上げ少し不安そうな表情を見せたが
すぐに笑顔を取り戻した。


「何かあったら、隣の部屋に居るからな」

美咲の頭を撫でて顔を覗きこんだ。

「うん」


「ただ…狼になっても良いなら話は別だけどなっ!」

一斗は悪戯っぽい笑顔になり
美咲は何故だかその笑顔に安心した。


「…今日は1人で寝るよ」

「そうか、おやすみ」

一斗は美咲の頭をそっと押さえ、おでこにキスをした。


「美咲愛してる」

一斗は優しく笑い美咲の頬をプニッと押した。

「うん、明日ね」

美咲は部屋に入り、すぐにベッドに横になった。