一斗は学年2位だった。

唖然としながら掲示板に釘付けになっていると
背後から誰かに頭をポンと置かれた。


「美咲は何番だった?」


一斗がそこにいた。


“3桁なんて絶対言えない"

「一斗、凄すぎだし…もしかして中間も上位だった?」


「1位だったよ!俺は全然凄くないよ、2番か…駄目だな…俺」

「えっ!?なんで?」



一斗は美咲の問いには答えず、


「…ここ暑くない?早く教室行こうぜ」


美咲は一斗に促され教室へと歩き出した。