美咲は最後に見た葵を思い出した。 あの時は誰にも知られずに… “葵くんは、たった1人で苦しんでいたの?" 美咲の目から涙が溢れだした。 よく見ると白い封筒の隅には可愛いクマのシールが貼ってあった。 葵の精一杯の優しさがあった。 美咲は手紙の封を開け読み始めた。