教室に戻り席につくと、すぐに携帯から振動が伝わった。 そっと開くと一斗からのメールだった。 <今、教室に戻ったから 今日は用事あるから先に帰ってな> 美咲はすぐに返信した。 <わかった> <心配すんな!気をつけて帰れよ> 先生が教室に来て授業が始まった。 数学の先生は、とても厳しく携帯を取り上げると、その日には返してくれない。 これ以上はメールを打てない。 美咲は何ともいえない 不安感に襲われた。 それは話の内容が葵のことだったからかもしれない。