「俺、奈緒捜してくるわ」 「あぁ、俺らも帰るから何かあったらメールくれな」 翔は頷き店を出て行った。 「美咲?喧嘩したのか?」 「違う…私が翔と噂になっているって」 「うん、うちのクラスの事だろ?」 「一斗も知ってたの? だから一緒に帰るとか聞いたの?」 「美咲…ゴメン」 「翔は、悪くない…私のこと元気づけるために誘ってくれたんだよ」 「うん、わかってる美咲…顔をあげて」 一斗は美咲の頬を支え目を合わせた。