次に目が覚めたのは、午後3時すぎだった。



「美咲!桃花ちゃんたち何時に帰って来る!?」

「4時ぐらいかな…」

一斗は時計を見たあと


「そっか…いきなり会っても、お互い気まずいよな…俺、帰るわ」

「うん、わかった」

美咲は少し寂しげな表情で頷いた。

「今日は、学校サボっちゃったなゴメン」

一斗は美咲の頭を撫でて
申し訳なさそうにしていた。

「何言ってんの?私が勝手に決めたんだから…それより、もう痛くない?」

美咲は首を左右に振り
一斗の顔の絆創膏に手をあて優しく笑った。


「大丈夫…ありがとうな」

美咲の手に一斗は自分の手をあてた。



身仕度を整え玄関まで来たときに

物音がしてドアが開いた。