そのまま一斗の腕の中で眠っていた。



「…ん…ん?」

美咲が目を開け横を見ると一斗と目が合った。


「アハハ!起きたかー
美咲可愛い顔で寝てたぞ…いびきかいて」

「ヤダ!!ウソでしょ?」

美咲は恥ずかしくなり顔まで毛布を掛けて隠れた。


「ウソ!!冗談だよ」

一斗は毛布をずらして美咲の顔をみて柔らかく笑った。


美咲は壁掛け時計に目をやり、お昼過ぎてることに気付き慌てて起き上がろうとした。


「もう、お昼だね!一斗、何か食べる?」


「いや…それより、もう少し横に居てよ」

一斗は毛布で美咲を包みこんだ。


「うん」


美咲はもう一度一斗の腕枕の中で眠った。

一斗は久しぶりに人が近くにいる
その温もりに安心するように深い眠りに堕ちた。