トレイにココアとクッキーを載せリビングに運ぶと
一斗がソファーから立ち上がり


「美咲の部屋が見たい……ダメ?」

一斗は美咲の顔を覗き込んだ。


“そんな可愛い顔でお願いされたら断りずらいじゃん…"


「えー!狭いし散らかってるよ」


“美咲、それは良いってことか!?"


「そんなん全然OKだし!
これ俺が持つからさ、どこ?二階?」


一斗は半ば強引にトレイを受け取りリビングから出た。


「二階の奥だけど」

美咲は階段を指差した。


一斗は頷き階段を登って行った。


そして美咲も後に続いた。