「美咲、今日は寂しい思いさせてゴメンな……」

一斗は美咲の顔を覗きこんだ。

「ううん、私の方こそ優しくできなくて…」

美咲は俯き涙を浮かべた。

「美咲は、いつでも俺の一番だから…」

一斗は美咲の頬を両手で支え俯いた顔をそっとあげ
おでこ同士くっ付けた。


「ありがとう、一斗がモテすぎてビックリしたから
、、、なんて…ホントはヤキモチ妬いてた」



「そっか」

一斗は美咲の頭に手を置き目を細めて笑った。

「一斗もう帰る?」

「おぅ、帰るか」


2人は教室を後にした。