奈緒が2人に


「あのさっ!それって可愛い彼女を目の前にしてする会話なの?ったくー」

そう言ってペットボトルのお茶を飲み干した。

美咲は一斗の横顔をチラッと見て

「ねぇ、一斗は去年は何個貰ったの?」


「ありゃ美咲まで…」

奈緒が手のひらを自分の額にあてて呆れる。

一斗は、何でもないような素振りで


「去年?んー…ん?忘れたっ」

「ふぅーん…多すぎて数えきれなかったのね…」

と、顔をそむけた。

「あれ?美咲ヤキモチ!?」

一斗は美咲の顔を覗き手をポンポンと頭にのせニコッと笑った。

「別に…どうでも良いんだけどね」

美咲は一斗を見て頬を膨らませた。