辺りを見回す美咲に

「美咲?何か珍しいものでもあった?」

「ううん、一斗は普通に男の子だなって!!」

一斗は不思議そうに

「ん?どういう事!?」

「あっ…何でもない」

美咲は首を振った。


「そっか!美咲、こっちだよ」

美咲の手をひいてベッドの前にきた。


「うん、やっぱり一緒のベッド…だよね」

ベッドを見つめたまま
美咲は呟いた。


「だなー!何もしないって言っただろ?」

“うわぁー聞こえてたんだ"

「あっ…そうだよね」

「うぅー寒っ!早く布団に入ろうぜ」

一斗は美咲の手をひいて
ベッドに潜り込み、美咲を引き寄せ腕枕をした。

「美咲、何もしないからな…」

「うん」


「でも…キスはするっ!」

一斗は少し冷えた美咲の体を包み優しくキスをした。

“俺ーホント、ヤバイかも"

「美咲、緊張してる?」

美咲は小さく頷いた。

「…」

一斗は美咲の頭を撫でて

「俺は…緊張しているよ、美咲をもっと知りたいけど
約束だもんな今日は一緒に居るだけで良いからな!」

「うん」


「俺は…幸せだ」

「私も幸せだよ」





こうして2人のクリスマスの夜は更けていった。