一度は入った事のある部屋だった。 あの時は、ただ泣いていたから部屋の様子なんかは全く覚えていない。 改めて見る一斗の部屋は男の子の部屋らしく 雑誌やDVDなどが 縦積めになっていたり 服が何枚かソファーに畳んだまま起きっぱなしだったり… そんな事に美咲は、なぜだか安心感と嬉しさを感じた。