「いいから来いよ、なっ?」

「でも…」

少し俯き足元を見つめた。

「あっ!俺に襲われるとか思ってんの?」

「は?…なっ何言ってんのー」

美咲の頬は熱くなっていく。


“ヤバい、顔が熱いよ、暗くて良かった…"


「アハハ!襲わないよ安心しろ」

一斗は俯いた美咲の顔を覗き込みニコッと笑った。


「何が…安心って…」


「…とにかく、今から行くぞ!」


美咲の手を握り、2人は一斗の家へと歩き出した。