運が良いのか悪いのか
2人は先頭の座席になってしまった。

発車の合図と同時に動き始める。

<ガタンゴトン>

ゆっくり上昇!

「何か怖いけどワクワクするねっ!!」

「…」

「一斗!?」

一斗の返事がない。

「カ・ズ・ト!」

「お、そう、、、ヤバッ」


最上部に着いて一旦停止するかと思わせる動き。

“落ちる!"

美咲は目を瞑った。

「うわぁぁーーー!!」

先に悲鳴をあげたのは一斗だった。

一斗の恐怖感に満ちた顔を見て

「えぇ!?」



美咲は再び目を閉じて思う…



“アハッ!!?……
てか、一斗、怯えすぎだし…"