彼は、コンビニで出会った男の子。

「あれ〜俺の事、忘れちゃった?」

メガネを頭に掛け
美咲の顔を覗きこむ。


「あっ、いえ、おはようございます…あの…」

美咲はその男子生徒の顔をジッと見るのも、どうかと思い床を見つめたまま
何を言えばいいのか迷っていた。


「風邪ひかなかった?」

「はい、あの、、、傘ありがとうございました」

そう言って顔を上げると
彼は満面の笑みを浮かべて
美咲の顔を覗き込んでいた。

優しい瞳、思わず吸い込まれそうになる。


「明日、持ってきます」


「アハハ!いつでもいいよ」

男子生徒は目を細めて笑った。


“ビックリした〜同じ学校だから見たことあったんだ……にしても
その笑顔ヤバすぎっ"